製品概要
2020年度、新体制でスタートしたCT motion。好評の造影剤分割注入と100%生食後押し機能は、画質改善と医療費削減を両立します。さらに、低管電圧撮影等での造影剤低減にも柔軟に対応。より低侵襲なCT検査をサポートします。
メディカルエキスパートは、2020年2月より、日本国内におけるCT motionの販売、保守を独占的に開始いたしました。
CT motionは、造影剤低減を目指す全てのお客様のゴールドスタンダード機です。衛生、安全、効率の向上を実現するため、装置側のポンプチューブは1日1回交換するだけで24時間使用できます。 CT motionは、今後求められる造影剤注入手技を、高いレベルの安全性をもって提供します。
ダブルチュービングシステムにより、検査間は単回使用のぺーシェントチューブのみ交換します。装置側のポンプチューブは24時間使用でき、交換は不要です。 よって、CT motionでは、次患者の切り替え準備は数秒で完了します。
血管撮影室等でご使用のボトルタイプの造影剤と最大2000mLの生理食塩液がシステムに直接接続されるため、無駄が減り、造影効率が向上します。 2つの造影剤をシームレスに切り替えることで、ボトル内のすべての造影剤が確実に使用されます。 自立型でも内蔵バッテリーとBluetooth接続によるワイヤレス操作により、不衛生かつ面倒なケーブル操作はありません。
特徴
シームレスモード
標準機能のシームレスモードをご使用いただくと、造影剤の分割注入(薬機法承認済)が安全に可能です。操作は非常に簡単で、同じ種類のボトルタイプ造影剤を左右のスロットに装着するのみです。
この機能は、造影剤の廃棄を最小限にするのみではなく、低体重から高体重の方まで、体重毎に注入量が可変しても同一容量のボトル1種類で済むため、ワークフローの改善と、造影剤在庫の削減を同時に実現できます。
タンデムモード(オプション)
タンデムモードを使用すると、異なる2種類以上の造影剤が使用可能となります。造影剤を複数種類、同時並行でご使用している施設には、大変便利な機能です。
生理食塩液の分割注入
生食後押しは、鎖骨下静脈からのアーチファクト低減目的で広く使用されている手技ですが、ワークフローの棄損と消耗品コストの問題で、CTA等の限定された検査での使用が一般的でした。
CT motionは標準で100%生食後押しを行うアプリケーションとしており、たとえば、2000mlの生食バックを装着いただければ25-26例まで、連続して生食後押し可能です。生食後押しは、造影効果の増強と造影剤の使用効率を向上し、諸外国ではほぼ100%実施されております。特に造影剤減量で注入量が少ない場合に有益です。また、生食前押しは、血管外漏洩の確認・予防に有益な手技であり、ESUR造影剤ガイドラインでも推奨されています。CT motionは2ml/secのマニュアル注入に加え、造影剤注入と同一のフローレートで、本注入前の生食前押しを行えるよう設計されています。
以上の手技のために、CT motionは生理食塩液を潤沢に使用できるので、安全性の向上、画質の改善、造影剤注入手技のコスト削減が実現可能な装置となっています。
ロールポンプ技術
特許取得済みのロールポンプ技術により、シリンジに詰め変えることなく、50mLから500mlまでのボトル容器から直接造影剤注入ができるようになりました。消耗品のコストを削減しつつ、高度なプログラム検査(BT、TI、TBT法等)でも容易に対応です。
インターフェイス画面(注入装置)
注入装置のインターフェイス画面は、容易、安全で、迅速な操作を可能にします。
- ペーシェントチューブの自動エア抜き
- マニュアルでの生食注入機能
- 撮影室内でも、注入開始、注入の一時停止、緊急停止が可能
- 圧力波形や圧力値のリアルタイム表示
- 左右造影剤ホルダの手動切替
インターフェイス画面(操作コンソール)
操作コンソールのインターフェイス画面は、注入がリアルタイム表示され、直観的、そして総合的に監視することができます。
- 最大100プログラムの保存、1プログラム40フェイズまで設定可能
- 圧力波形表示
- 注入開始または注入終了からのストップウォッチ機能
- コンパクトでシンプルなデザイン
- 左右造影剤ホルダの手動切替
自立型と天吊り型
自立型はゲーブルフリーで設置工事がありませんので、導入コストを大幅に削減できます。また、大容量リチウムイオンバッテリーの採用で、フル充電で40-50検査/日まで、追加充電無しで注入可能です。自立型は一般的な広さのCT室で使用されるお客様におすすめです。また、2室兼用でご使用もいただけます。(レイアウトによる)
天吊り型は、アーム内にケーブルを収納しているのでデザイン性に優れ、かつ衛生的です。 比較的狭いCT室のお客様におすすめです。
その他の標準機能
- 造影剤保温機能
- KVO機能
- 輸液残量アラーム
- トレイ、ごみ箱(自立型のみ)
オプション
RIS/PACS interface(CT造影マネジメントシステム)
RIS/PACSインターフェイスにより、CT motionの造影剤注入パラメータをDICOMのセカンドキャプチャを使用してPACSシステムに簡単かつ包括的に統合できます。
- RISからの患者情報と造影剤注入パラメータとを組み合わせ
- 容量、造影剤の種類、濃度、有効期限、ID番号、eGFR値/日付、患者体重と身長、穿刺針サイズ、オペレーターID、注入時間中の流量/圧力のグラフィック表示を記録
- 包括的な「CM DOSE REPORT」をPACSや線量管理システムに自動送信
- 標準化されたデータ転送によるデータ取得中のエラーの削減
- 操作コンソール内に、過去500注入のパラメータを記憶
SYMCopen(CT装置との同期システム)
SYNCopenは、国際標準のCAN Class4接続によって、CT motionとCT間で注入データが交換されます。
- CT側の撮影開始ボタンだけで、CT motionが注入開始されます。
- 撮影前に、CTの操作コンソールで注入パラメータが決定できます。
- 撮影後、実際の注入パラメータがCT側に送信され、PACSまたは線量管理システムに送信されます。
注:機能は、CTの機種、ソフトウェアバージョンによって異なります。
Tandem(タンデム機能)
検査に応じて、CT motionは2種以上の異なる造影剤に接続・使用できるようになります。 2種以上の造影剤のいずれかを任意に選択できるため、日常のワークフローを棄損することなく、多彩な造影検査が可能となります。
CA substitution
造影剤の注入中、生食への手動切り替えが可能となります。
Same patient
ペーシェントホースを変更せずに、1人の患者に複数の造影プロトコルを使用することが可能となります。
Start delay
注入開始が、事前指定された時間後から開始されます。
MedExの取り組み
患者様には、もっとやさしい造影検査であってほしい・・・
近年、CTの性能向上に伴い、低管電圧撮影やDE撮影が日常的に使用されつつあります。また、造影剤の使用量も30-50%減でも今までと同様な画質が担保できるとの報告が多数発表されています。
MedExは造影剤減量の新たな取り組みとして、等浸透圧、低粘稠度の低濃度造影剤の普及を推進し、患者様への低侵襲な造影検査の提供に貢献して行きます。
*本件に関連する文献等は、問い合わせより、ご遠慮なくご依頼下さい。
山口大学医学部附属病院 久冨先生提供
Ct-Motion 小児用造影検査の理想郷
操作方法
CT motionを導入いただくと、日常業務で重要な、迅速なワークフローを実現できます。
- ポンプチューブは24H交換不要
- 検査間はペーシェントホースの交換のみ
- 自動エア抜き機能
- 5つの空気センサ
- 簡単な造影剤ボトル交換手順
- ケーブルレス
- 最大100通りのプログラムへの高速アクセス
- 1日の検査終了後の迅速なドレインダウン
操作ビデオは操作コンソールでも視聴できるので、新しい操作者のトレーニングに大変便利です。
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